2018/1/2
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ハレルヤ森の物語 1 |
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天国の図書館で読んだ絵本のお話しだよ。 それは天国の人が書いたお話で英語だったけど、天国では意味が分かったよ。 私(マナ)が地上で日本語に訳して書いてみたよ。 ハレルヤ森の物語 1.クマとリスのお話し ハレルヤ森にクマの〈キング〉とリスの〈ナッツ〉がいました。 キングは小さい動物たちから少しだけこわがられていました。 でもリスのナッツだけはこわがっていませんでした。 いつしか2匹は友だちとなって いつも一緒に遊んでいました。 友だちのいないキングにとってナッツはとっても優しい友だちでした。 ある日2匹は森の公園で遊んでいました。 するとナッツの友だちのリスたちがやってきました。 ナッツとリスたちは木かげに行って話しました。 リスたちはナッツに「あのクマとなんで仲良くしているの?」 「あのクマは去年、きみが町に出かけている時、村の店からハチミツを 盗んだことがあるんだ。」 「気をつけた方がいいよ!」と口々に言いました。 ナッツは(そうだったのか…。だからキングには友だちがいないのか。) と心の中で言いました。 そして、ナッツはキングに「もう帰ろう。」と言ってから、 1人でどんどん歩いて行きました。 キングが走ってきて、「まだ日も落ちていないし、もう少し遊ぼうよ。」 と言うのも聞かないて帰ってしまいました。 「いつものナッツとちがうな…。」 キングはさびしそうに言いました。 その夜、ナッツは考えました。 (明日、キングに良いことと悪いことのちがいを教えてやろう。) とつぶやいて、ベットの中にもぐり込みました。 キングはそのことで店まで謝りに行って、もう悔い改めていたのですが、 キングを赦せない動物たちもたくさんいました。 次の日から、ナッツはまるで別人のように変わってしまいました。 ある日はキングを図書館に連れて行き、どろぼうの話を読み聞かせて、 「盗みはとても悪いことなんだ。」と言ったり、人間の刑務所の写真を見せて 「物を盗んだ人間はここに行くんだ。」と言ったり。 キングは悲しくなって丸太の家に閉じこもってしまいました。 ある日、ナッツはキングの家にまだハチの入っているハチの巣を 持って行こうと道を歩いていると、突然どこからか声が聞こえてきました。 「ナッツ、なぜそんないじわるをするんだい? もうキングは悔い改めて、店の人にも謝ったんだよ。 わたしもキングを赦しているんだよ。もうそんなことはやめなさい。」 ナッツはハッとして、 (そうか…。神様、ごめんなさい…。キングに今まで悪いことをしたな…。 そうだ! 来週の木曜日はキングの誕生日だったな。 この訳を友だちに話して…。) ナッツはとてもいいことを思いついたみたいです。 慌ててハチの巣を放り投げると友だちの家へ走って行きました。 キングはその頃、ひとりぼっちで考えていました。 (なんでいきなりナッツの態度が変わったんだろう…) そうしていると、郵便配達のハトがやってきました。 (ぼくに手紙かな?)キングは少しうれしくなりました。 ハトは「はい、これ手紙だよ。じゃあね。」 と言って飛んで行きました。 キングはワクワクしてそっと封を切りました。 その中にはきれいな招待状が入っていました。 あて名を見ると『大好きな友だち、リスのナッツより』 とありました。 ナッツがまた友だちになってくれたのを知って、 キングはとても喜びました。 その招待状には森の真ん中の大きな広場で、ごちそうパーティーをするので、 明日の午後、広場にきてほしいと書いてありました。 キングはパーティーは明日だけど、久しぶりにごちそうが食べられて、 ナッツや他の動物たちとパーティーができるのがうれしくて、 待ちきれないとばかりに、急いで支度を始めました。 次の日の午後、キングが広場に行くと、もうパーティーの準備がしてありました。 キングがもっと近くに行くと森の動物たちが持っていたクラッカーがはじけて、 紙吹雪が舞いました。動物たちが一斉に言いました。 「キング、お誕生日おめでとう!」 キングはその時になってようやく思い出しました。 (今日はぼくの誕生日だった!) 森のみんながお祝いしてくれることはキングにとって本当にうれしいことでした。 ナッツが出てきて、「あそこが誕生日の席だよ。」と言ってキングの手を 引いて歩いて行きました。 キングが水晶のお誕生席に座って見渡すと、 テーブルの上には沢山のごちそうがならんでいました。 野いちごのジャムを塗ったトーストやクルミのクッキー、 フルーツやハチミツもあります。ミルクにパンケーキ、サラダに、リンゴパイ、 それに薔薇の花の砂糖付けなど色々なごちそうがならんでいました。 キングとナッツと動物たちはお腹一杯ごちそうを食べました。 ナッツは「今までいじわるしたことごめんね。もう二度としないから、 また友だちになってくれる?」とキングに聞きました。 キングは「もちろん!やっぱり神様は僕たちが悔い改めれば いつでも赦してくれるんだね。」と言いました。 2人は又仲良くなりました。 イザヤ書1:18 「たとえ、あなたがたの罪が緋のように赤くても、雪のように白くなる。 たとえ、紅のように赤くても、羊の毛のようになる。」 |
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