2018/8/2
|
|
雲の上の物語 1 |
|
1. 火事とみこころのお話 スズメのチャットとリスのマルクは昔からの友だちでした。 1羽と1匹は元々は動物の町に住んでいましたが、チャットのお父さんの仕事の都合で チャットの家族は雲の上の町に行くことになったのです。 チャットが引っ越してからも、1羽と1匹はお互いに手紙を書きあいました。 チャットはいつも動物の町に向かって、パラシュートで手紙を落とします。 そして、マルクは空に向けて、風船につけた手紙を飛ばすのです。 チャットとマルクはこうして、それぞれにあったことなどを教え合っていました。 そして、ある朝、チャットがマルクからの手紙を見てみると大変なことが分かりました。 動物の町で火事がおきたけど、火を消す消防隊が遅れているから、応援にきてくれないかと書いてあったのです。 チャットはすぐに火事のことをお父さんに知らせに行きました。 チャットのお父さんは、ペリカンのサムを連れてきて、状況を説明し、 ペリカン達を集めるように頼みました。 あの大きな口に水を入れて運ぶのです。 オオワシ達にも声をかけました。 「このバケツを持って町に行って下さい。動物の町が火事なんです。 チャットはお父さんやみんなが働いているので、自分も何かしたいと思いました。 そして、とてもいいことを思いついたのです! 今までマルクから届いたお手紙を運んでくれた風船は、 割らずに大切にとってあったのです。 チャットは風船の結び目をていねいにほどいて、その中に水を入れ始めました。 そして、また結び目を閉じていきます。 水が入った風船を何個も何個も作りました。 これを燃えているところに投げ込もうと思ったのです。 チャットはこのことをお父さんに伝えると、 「よし!じゃぁ、お父さんがこの風船を作るから、おまえは小さな鳥たちを集めて来て、 この風船を割らないように持って行ってと伝えてくれ!」 と言いました。 チャットと小さな鳥たちは協力して火の中に水風船を落とすと、 火はジューといいながら少し消えていきました。 スズメ、ヒガラ、コゲラ、ハトにインコ、セキレイ…。 火はどんどん消えていきます。 しかし、風船はとうとうなくなってしまいました。 ペリカン達やワシ達が運んでくれていた水も井戸の中にはあと少ししかありません。 どうしたらよいか分からなくなった時、チャットとお父さんはお祈りを始めました。 「神様、助けてください。私達の力だけでは火を消すことができません。どうか雨を降らせてください。」 するとどうでしょう。 しばらくお祈りしているうちに、雨雲が近づいて来て、雨が降り始めました。 火はどんどん消えていきます。 神様のおかげでケガをした動物はいませんでした。 神様により頼みながら、私達ができることを一生懸命やることもとても大切なのです。 第1ペテロ4:10 それぞれが賜物を受けているのですから、神の様々な恵みの良い管理者として、その賜物を用いて互いに仕え合いなさい。 ピリピ人への手紙2:13 神はみこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行なわせてくださる方です。 第二ペテロ1:5〜8 だからこそ、あなたがたはあらゆる熱意を傾けて、信仰には徳を、徳には知識を、 知識には自制を、自制には忍耐を、忍耐には敬虔を、敬虔には兄弟愛を、兄弟愛には愛を加えなさい。これらがあなたがたに備わり、ますます豊かになるなら、私たちの主イエス・キリストを知る点で、あなたがたが役に立たない者とか、実を結ばない者になることはありません。 |
|