2018/1/9
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ハレルヤ森の物語 3 |
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ハレルヤ森の物語 3.茶色いうさぎのお話し ハレルヤ森の中の野原には茶色のうさぎ<チャンス>が住んでいました。 チャンスは足が悪く少しびっこをひいていて、 よく他のうさぎたちにいじめられることもありました。 春先のある火曜日、又チャンスはうさぎたちにいじめられていました。 その時です。茂みの奥から狩人が出てきました。 チャンスは走っても追いつかれると思ったので、静かにその場に伏せ、 草の中に隠れました。 でも、他のうさぎたちは狩人に気がつかないで、チャンスのことをからかって 「弱虫のびっこ〜!!ハハハハハハハ…」と言って、スキップしていきます。 狩人は(しめたぞ…)とつぶやいて忍び足で着いていきました。 そして、うさぎたちとの距離を縮めていきました。 ついに、うさぎに近づいた狩人は網でうさぎたちをつかまえてしまいました。 うさぎたちは必死でもがきましたが、網ははずれません。 狩人はほしかったうさぎ4匹を、一気に生け捕りにしたので、とてもうれしく思いました。 狩人が捕まえたうさぎたちを抱えて、チャンスが隠れている草むら近くを通ると、 うさぎたちは夢中で叫びました。「チャンス、今まで悪かった!赦してくれ! 助けてくれ!チャンス〜!」 (どうしたらいいですか…?)チャンスが、あの不思議な声に聞くと、心の中にこんな声が響きました。 「チャンス、あの狩人の家族はみんな、狩人の奥さんが作るパイが大好きなんだよ。 だから、あの恵みの園に連れて行って、うさぎたちを解放してもらいなさい。」 チャンスは(よしっ!)と言って、勇気を出して、狩人の方へ行きました。 「狩人さん、狩人さん、私に着いて来て下さい。 世界中でだれも見たことのないような素晴しいところへ連れて行ってさしあげます。」 狩人は「本当にそんなに素晴しいところなのか?」と聞きました。 「はい。本当です。」とチャンス。 「本当に、本当か?」 「はい。本当に本当です。」 狩人は「じゃあ、こうしよう。うそならお前を捕まえてしまうからな!」 チャンスは「分りました。では、うそでないなら、そのうさぎたちを解放してください。」 狩人は少し考えてから、「よし!」と言い、チャンスに着いて行くことにしました。 恵みの園はとてもとてもきれいで、ハレルヤ森の中でも最も輝いて見えました。 そこは、美しい花たちが咲き、クルミや山ぶどう、木いちご、 野いちごや桑の実など、沢山の森の恵みが詰まっていました。 また不思議なことに、春先だというのに、恵みの園では山ぶどうが実るし、 アケビはぶら下がるしで、色々な季節が混ざり合って存在していました。 それでも、そこは調和していて、本当に美しく素晴しいところでした。 狩人はすっかり見とれてしまって、しばらく動けませんでしたが、 次の瞬間、急に走り出しました。そして、急いでうさぎたちを逃がしてあげると、 その網の中に、木の実や果物を入れ始めました。 (これで自慢のパイを作ってもらおう!) 摘み終えると、狩人はチャンスの所に来て言いました。 「ありがとう。是非、うちのパイを食べていってくれ!」 と言ってチャンスの手をとって、踊りながら家に帰りました。 ローマ8:28 神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。
1コリント10:13 あなたがたの経験した試練はみな、人の知らないものではありません。神は真実な方です。あなたがたを耐えられない試練にあわせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えていてくださいます。
詩篇91:15 彼がわたしを呼び求めれば わたしは彼に答える。
ローマ12:21 悪に負けてはいけません。むしろ、善をもって悪に打ち勝ちなさい。
ヨハネ15:13 人が自分の友のためにいのちを捨てること、これよりも大きな愛はだれも持っていません。
ピリピ3:8 それどころか、私の主であるキリスト・イエスを知っていることのすばらしさのゆえに、私はすべてを損と思っています。私はキリストのゆえにすべてを失いましたが、それらはちりあくただと考えています。
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