2018/2/3
|
|
ハレルヤ森の物語 4下 |
|
4.小さな野ねずみたちのお話・下 さて、残りの木の実は後7つです。 一行は一旦、それぞれの家に帰って、取り戻した木の実を家族のもとに置いて、 もう一度出かけることにしました。 今度の旅も猫のホーリーともぐらのキーと一緒です。 一行は休憩をとりながら、アリの国よりもさらに奥へ奥へ下へ下へと ぐんぐん歩いていきました。 「泉の村か。」目の前にあった矢印の看板を見て、シムが言いました。 「あとどれくらいかなぁ?」とアリスが言った時、キーが「もうすぐだと思うよ。 耳をすましてごらん!ゴゴーっていう水の音が聞こえるよ!」 みんなはよく耳をすましてみました。すると、なるほど、キーが言った通りに、 ゴゴーという水の音が聞こえてきました。みんなうれしくて走り出しました。 水の音が近づくに連れて、辺りは広く、明るくなっていきました。 泉の村に着きました。そこはハレルヤ森と同じように明るくてきれいなところでした。 そこでは、アナグマたちが迎えてくれて、一緒に大きな建物に行きました。 大きな建物の中には、アナグマだけでなく、うさぎ、地ねずみ、きつね、 もぐらなど沢山の動物たちがいました。もぐらの中にはキーの家族や友だちもいました。 泉の村の動物たちは、一行を歓迎してくれて 「どうぞ旅のことや、ハレルヤ森のことを話して下さい。」とせがむのでした。 そこで、マシューたちは、何回も何回もハレルヤ森の岩だぬきのクリーのこと、 くまのキングとリスのナッツのこと、うさぎのチャンスのこと、 また、旅のことやアリの国でのことを証しました。 沢山の素晴しい証を聞くと、泉の村の動物たちはそれはもう喜んで「証をありがとう! 神様を讃えます!」と言って踊り始めます。 もぐらの中の1匹がどこかへ走っていきました。 すると、もぐらは一匹の小羊を連れて戻ってきました。 その小羊はとても堂々としていて白い毛はどこか金色に輝いて見えました。 もぐらが「この羊はサムエルといって、神様のこと、イエス様のことをいつも私たちに教えてくれるんだよ。」と紹介しました。 小羊のサムエルは手にあの落とした実とまた、見たこともない程きれいな果実を持っていました。ねずみたちは思わずため息をつきました。とってもおいしそうです。 サムエルは言いました。「ハレルヤ森の証を聞かせてもらいました。沢山の町や村が神様から離れています。でも、このハレルヤ森の証を聞いて、私はとても喜びました。神様も喜ばれています。祝福がありますように!」 大きな拍手と歓声があがりました。 そして、泉の村の動物たちはパーティーの準備をはじめました。 飾り付けをしている地ねずみに「何のパーティーの準備をしているの?」と1番小さいエルのお姉ちゃんのミルが聞きました。 すると「ハレルヤ森のみんなに与えられた、すばらしい神様の恵みの証をもっと聞きたいから、みんなでお交わりをするパーティーだよ。」と地ねずみは言いました。 ミルもうなずき、パーティーの準備を手伝い始めました。 テーブルをセットしたり、ケーキを作ったり、会場はとてもにぎやかでした。 準備ができると、サムエルがお祈りをして、音楽が鳴り始めました。 みんなダンスをしたり、おしゃべりをしたり、ごちそうを食べたりしています。 野ねずみたちとホーリー、キーは双子のうさぎのスーとクーや、 迎えにきてくれたアナグマたち、キーの家族や、きつね、地ねずみたちとお互い 神様の恵みを分かち合いました。 ハレルヤ森のとなりのみどりの牧場には、柔らかい緑の草が生えていて、 羊たちがいつも神様が生やして下さった草を食べて 「美味しくて飛んでいきそう〜。」と言いながら食べているお話や、 動物の町では新しい教会が3つできた話なども分かち合いました。 楽しいパーティーの時間は夢のように過ぎていきました。 そろそろ帰る時間です。泉の村のみんなは支度を手伝ってくれました。 支度が終わり、一行が一匹一匹にさよならをしていると、サムエルがやってきました。 あの果実を持っています。サムエルは言いました。 「今日はすばらしい証を聞かせてくれてありがとうございました。 帰ったら、ハレルヤ森にこの実を植えて下さい。 そして、この泉の水をかけて下さい。これはいのちの水です。」 と言い、水を飲ませてくれました。 サムエルは続けて言いました。 「この木で私たちは繋がっています。新しい証がある時は、この葉に書いて、穴から落として下さい。そうすれば、この葉は私たちのところまで飛んできます。私たちも手紙を出します。」 そして、果実を手渡しました。「この果実を植えて下さい。この木になる実はとっても美味しいですよ。この木は枯れることがありません。帰り道はオオワシが送ってくれます。神様の祝福がありますように!。」サムエルは一行をオオワシに乗せると帰って行きました。 「いくぞ!」とオオワシが一気に上がりました。 帰り道は来た時とは別の道でした。 そして、とうとうハレルヤ森に帰ってきました。 一行はオオワシにお礼を言うと木の実を持って走り出しました。 そして、ハレルヤ森のみんなを呼んで来て、きれいな果実を森の中心に植え、 泉の水をかけました。 そして、みんなでそのまわりを囲み、お祈りしました。 「神様、感謝いたします。これからも私たちを守ってください。 ハレルヤ森や泉の村やその他、神様がお創りになられたすべての場所を祝福して、 そこに住んでいるみんなを助けてください。」と。 詩篇9:1,2 心を尽くして 私は主に感謝をささげます。 あなたの奇しいみわざのすべてを語り告げます。 私はあなたを喜び 誇ります。 いと高き方よ あなたの御名をほめ歌います。 詩篇103:1〜5 わがたましいよ 主をほめたたえよ。 私のうちにあるすべてのものよ 聖なる御名をほめたたえよ。 わがたましいよ 主をほめたたえよ。 主が良くしてくださったことを何一つ忘れるな。 主は あなたのすべての咎を赦し あなたのすべての病を癒やし あなたのいのちを穴から贖われる。主は あなたに恵みとあわれみの冠をかぶらせ あなたの一生を 良いもので満ち足らせる。 あなたの若さは 鷲のように新しくなる。 第一ヨハネ1:1〜4 初めからあったもの、私たちが聞いたもの、自分の目で見たもの、じっと見つめ、自分の手でさわったもの、すなわち、いのちのことばについて。このいのちが現われました。御父とともにあり、私たちに現れたこの永遠のいのちを、私たちは見たので証して、あなたがたに伝えます。私たちが見たこと、聞いたことを、あなたがたにも伝えます。あなたがたも私たちと交わりを持つようになるためです。私たちの交わりとは、御父また御子イエス・キリストとの交わりです。これらのことを書き送るのは、私たちの喜びが満ちあふれるためです。 |
|