2018/2/18
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緑のまきばの物語 1 |
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ハレルヤ森の物語は5までで終わりです。 でもね、このあとに、緑のまきばの物語、動物の町の物語、 人間の町の物語、雲の上の物語へとお話が続いているんだよ。 それぞれの物語の中に、ハレルヤ森の物語のように幾つかのお話があるんだよ。 次は、緑のまきばの物語です。 1.大きな羊のお話し 緑の牧場に来る羊たちの中に、〈スロー〉と呼ばれている体の大きな羊がいました。 スローはいつもみんなから「もっと早く走れないのか?」「デブののろまー!」 とからかわれていました。 スローはまきばに行くとおいしい草をほおばりました。 そして、羊飼いの少年〈ホープ〉の聖書のお話を聞きに歩いて行きました。 ホープはスローのことをからかったりせずに、いつもとても優しくしてくれます。 ある日、スローはホープに聞いてみました。「神様はぼくのこときらいなのかな?」 「どうして?」「だって、みんな、ぼくのことからかって、ぼく、とっても悲しいんだ。」 ホープはスローを優しくなでながら言いました。 「神様はね、みんなのことを愛してくれて、役に立たない生き物なんていないんだよ。 スロー、きみも本当に神様に愛されているんだよ。 神様はきっと何かご計画があってきみをお創りになられたんだよ。」 それを聞いて、スローは何だかうれしくなり、元気が出て来ました。 ホープはスローの背中に手を置くと、ゆっくりと歩き出しました。 そして、スローをまきばの草の、とてもおいしくて 『飛んでいきそう』になってしまうほどの場所に送ると、 家の手伝いをしに家へ走って行きました。 スローが「飛んでいきそうー!」と言いながら、おいしい草を食べていると、 遠吠えが聞こえてきました。 オオカミです!はぐれオオカミが1匹、羊たちの群れに近づいて来ました。 オオカミは小さな小羊たちの方へ走って行き、小羊をつかまえようとしました。 スローは(助けなきゃ!)と思うと、一気に飛び出して行きました。 そして、オオカミにあの大きな体でいきなり体当たりしました。 おおかみは吹っ飛び、よろけました。しかし、オオカミもあきらめません。 負けずに、スローの足に噛み付きました。 スローは夢中でオオカミを振り落としました。 そして、スローは痛くて痛くてたまりませんでしたが、 もう一度、丸まった大きな角でオオカミに体当たりしました。 すると、オオカミは叫び声を上げながら逃げていきました。 その声に気づいてホープが走ってきました。 ホープはスローのケガと逃げていくオオカミを見ると、 何が起こったのかすぐに分りました。 「よくやったね、スロー。ぼくの変わりに、きみがみんなを守ったんだよ。 これが神様のご計画だったんだね、本当に良くやったね…。」 と言いながら、ケガの手当をしてあげました。 少年はお父さんを呼んで来て、担架でスローを納屋に連れて行き、 何日も何日も尽きっきりで看病しました。 イエス様にお祈りすると、スローのケガはどんどん良くなって、 ひまわりの咲く頃には、もうすっかり直っていました。 スローが久しぶりにまきばに出てみると、羊たちが集ってきました。 そして、口々に「今までごめんね。」「オオカミから助けてくれてありがとう。」 とあやまったり、お礼を言ったりしました。 スローは「別に気にしてないよ。大丈夫だよ。」と言うと、 みんなは歓声を上げ、スローはスローと呼ばれな いで、ヒーローというとてもいい名前をもらいました。 スローはみんなに言いました。 「ううん、1番のヒーローはイエス様だよ! だって、イエス様がぼくに元気と力をくれたし、 ぼくのケガも治してくれたんだから!」 詩篇139:13〜16 あなたこそ 私の内臓を造り 母の胎の内で私を組み立てられた方です。 私は感謝します。 あなたは私に奇しいことをなさって恐ろしいほどです。 私のたましいは それをよく知っています。 私が隠れた所で造られ 地の深い所で織り上げられたとき 私の骨組みはあなたに隠れてはいませんでした。 あなたの目は胎児の私を見られ あなたの書物にすべてが記されました。 私のために作られた日々が しかも その一日もないうちに。 エレミヤ29:11 わたし自身、あなたがたのために立てている計画をよく知っている。 ――主のことば――。それはわざわいではなく平安を与える計画であり、 あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。 |
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