2018/4/8
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動物の町の物語 2 |
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2.町ねずみのお話 今日は動物の町に市場が立つ日です。 町ねずみの<グレープ>は果物を売っていました。 グレープの家は小さな農園をやっていて、農園の果物を売りに来たのです。 「新鮮な果物はどうですか〜?リンゴにバナナ、ぶどうもありまーす! 今日は、クルミやどんぐりもとても安いですよ〜。」 その声にさそわれて、色々な動物たちが店に集ってきます。 緑のぼうしのサルにはバナナとくるみ、 白ネコにはまたたびのハチミツ漬けを売ったし、 ナシもオレンジもリンゴもすぐなくなってしまいました。 そろそろ市場も閉まる時間です。 (ヤッター!1日でこんなに貯まるなんて!) なぜ仕事をこんなにがんばっているのかというと、 グレープにはとても買いたいものがあったのです。 それは1枚の絵でした。 その絵はグレープが小さい頃に、今は町の南で彫刻家をしている お兄ちゃんが描いてくれたグレープの絵でした。 ところがその大切なその絵をグレープは野原でなくしてしまったのです。 一生懸命探しましたが見つかりません。 その後、しばらくして グレープは、その絵が近くのお店で 売られていたのを見つけたのです。 グレープはその大切な絵をなんとか取り戻そうとお金を貯めているのです。 グレープはとても疲れていましたが、 市場の仕事が終わると急いでお店を片付け、 今度は近くのパン屋さんで生地をこねるのを手伝ったり、 売り物のランプを磨いたりして、少しずつお金を貯めていきました。 もう少しであの絵を買う事ができます。 次の日の朝、グレープが起きてみると部屋の中にイエス様が立っておられました。 「グレープ、働き過ぎは良くないよ。自分だけに頼らないで、 困った時や、何かほしいものがある時はわたしに頼んでいいんだよ。 いつでもいっしょにいるからね。」 と言ってイエス様はあの絵をグレープに渡しました。 「あっ!この絵!!」 グレープの目から涙がこぼれました。 イエス様は「これはわたしからのプレゼントだよ。大好きだよ。」 そう言ってイエス様は見えなくなりました。 (そうだ!久しぶりに教会に行って賛美したいな…。) ぐれーぷは急いで支度をすると教会へ走って行きました。 教会に着くと入口近くに献金箱がありました。 グレープはイエス様があの絵を取り戻して下さったことを思い出して、 「イエス様、これはぼくからのお返しです。」 と小さな声で言いながら、働いて貯めたお金を献金箱に入れました。 そして、沢山の賛美の歌や感謝を捧げ、神様をほめたたえました。 それからはグレープは農園が忙しい時も、 一人で無理しないでイエス様にお祈りするようになりました。 家族みんなでゆっくりできる時間も増えました。 そしてイエス様がくださった絵をずっと大切に飾っておきました。 ヨハネ15:7 あなたがたがわたしにとどまり、 わたしのことばがあなたがたにとどまっているなら、 何でも欲しいものを求めなさい。 そうすれば、それはかなえられます。 詩篇127:1,2 主が家を建てるのでなければ 建てる者の働きはむなしい。 主が町を守るのでなければ 守る者の見張りはむなしい。 あなたがたが早く起き 遅く休み 労苦の糧を食べたとしても それはむなしい。 実に 主は愛する者に眠りを与えてくださる。 |
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