2018/5/13
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動物の町の物語 6 |
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6.大きなシカのお話 ディルは大きくてとてもりっぱなシカです。 でも、いつもどこかさびしそうです。 そして、まだイエス様を知りませんでした。 イエス様を信じている町の動物たちはディルのためにいつも祈っていました。 ある時、「ディルを教会に誘わない?」 「いいね。そうしよう!」みんなはディルを礼拝に誘う事にしました。 外はチラチラと雪が舞っています。 シロクマのランプは帰る途中、ディルに会いました。 ランプはディルに話しかけました。 「やぁディル!元気かい?今度一緒に教会に行ってみないかい?」 ディルは「分りました。一度行ってみます。」と答えました。 ランプは神様に感謝して喜んで帰りました。 ランプは小さな家の電話でそのことを教会の動物たちに伝えました。 みんなとっても喜んでくれました。 みんなは礼拝の時に、ディルに福音を伝えられますように神様にお祈りしました。 次の日の礼拝の日、次々に動物たちが教会にやって来ました。 ディルも来て、後の席に座りました。 透き通る賛美の歌声が礼拝堂を満たし、初めて来たディルはびっくりです。 なんだか肩の荷がとれ、心があたたかくなりました。 賛美の後、牧師さんがイエス様のことを話し始めました。 「イエス様は私達の罪を赦すために来て下さいました。 イエス様はなんにも悪い事をしていない正しい方なのに、 私達の身代わりに罰を受け、十字架にかかり三日目によみがえられました…。 本当にすばらしい神様、ありがとうございます。」 そして、神様へ賛美と拍手が捧げられました。 ランプが後に目をやると、ディルは泣いていました。 礼拝の後、ディルはランプを呼びとめると言いました。 「すみません…。ぼくは神様のことをもっともっと知りたいです…。 教えてください。」 「ああいいとも。食事でもしながら話そうか。」 ランプとディルは向かい合って座りました。 ディルは次から次へと質問をしました。 ランプはディルの質問に答えたり、聖書の言葉を読んだりして 神様のことを伝えました。 神様はディルをとっても愛していること。 悪い事をしてしまったら、悔い改めること。 罪がゆるされ、天国へ行ってずっとイエス様と暮らせること。 神様は祈りを聞いて下さること。 決してディルを見捨てないこと。 ディルの乾いた心に神様の愛がしみわたり、 まるで心の穴があたたかく満たされたようでした。 ディルは泣きながら言いました。 「イエス様を信じます!」 この時、天国では大きな喜びの声がわき上がったことでしょう。 ランプとディルは一緒にイエス様を信じるお祈りをしました。 それから、数日経って、ディルがランプの家に来ました。 ディルはランプに言いました。 「近所にいたずらっ子達がいて、あんまりいたずらがひどいものだから、 ある時大声で『あっちに行け!』などと怒鳴ってしまったんです。 いたずらっ子達はびっくりして泣きながら逃げてしまいました…。」 ランプは言いました。 「そうか…。神様にごめんなさいと言って、そのいたずらっ子達に会ったら 『この前は怒鳴ってごめんよ。でもいたずらはほどほどにするんだよ。』 って優しく言ってあげれば、いいんじゃないかな?」 「ありがとうございます。やってみます。」 それからもディルはランプの家に行って、 聖書を読んだり祈り合って過ごしました。 詩篇 42:1 鹿が谷川の流れを慕いあえぐように 神よ 私のたましいはあなたを慕いあえぎます。 |
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