2018/5/20
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動物の町の物語 7 |
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7. 運動会のお話 「がんばれー!がんばれー!」 応援の声が上がります。 ハスキー犬のグレーは長距離リレーの練習をしています。 もうすぐ学校の運動会なのです。 グレーはクラスで2番目に足が速いのですが、 どうしても1番早いカンガルーのリーフをこせません。 グレーは長距離は得意だったので、沢山練習をして、 運動会の長距離リレーでは勝ちたいと思っていました。 毎日、グレーは学校から帰ると、沢山練習をしました。 疲れてきたり、体が苦しい時、グレーは神様にお祈りして、 力をもらいました。 練習で転んだりした時も、神様はグレーを助けて下さり、 励ましてくださいました。 いよいよ運動会の当日です。 グレーより小さい子たちのリレーや玉入れ、 綱引きなどが終わっておいしいお弁当を食べて、 とうとうグレーたちの長距離リレーの番になりました。 カンガルーのリーフとグレーは最後に走るアンカーです。 「よーい、ドン!」ピストルの音がなりました。 それぞれのチーム、みんな力の限り走ります。 「がんばれー!がんばれー!」 応援の声も盛り上がります。 いよいよラスト、アンカーの出番です。 リーフとグレー、2匹は同時にバトンを受け取り、 スタートしました。 やはりリーフは早い早い!リーフは少し先に出ました。 しかし、グレーも負けじとリーフとの距離を縮めていきます。 あっ!その時です! ドターンと痛そうな音と共にリーフは勢いよく転んでしまいました。 目の前で転んだリーフを見て、 グレーはびっくりしましたが、 とっさに神様にお祈りしました。 (神様…どうしたらいいですか…?) グレーは練習で転んだ時に、 イエス様が助けてくれたことを思い出しました。 そして、気がついたらグレイの足が止まり、 倒れているリーフのところに引き返していました。 リーフは足をひねってしまって一人では立ち上がれません。 グレーはリーフを支え励まし、起き上がるのを助けました。 グレーはリーフを支えながら、駆けつけようとこちらに向かっている 先生たちの方へ一緒に歩きました。 リーフを先生たちに引き渡すと、グレーはコースに戻りました。 リーフは「グレー、ごめんね、それから本当にありがとう。」 と言いました。 もう他のチームは走り終わっていて、 グレーはたった一人コースにいます。 でもグレーはとても安心した気持ちでした。 イエス様がニコニコされてグレーと一緒に 走って下さっているのが分ったからです。 次の日、教室で先生のお話がありました。 「皆さん、昨日の運動会、みんなとってもよくがんばりましたね。 特にグレー、長距離リレーがんばりましたね。 優勝はできなかったけれど、心に金メダルがかかっていますよー! おめでとう!」 休み時間になると、リーフがまだ痛い足をかばいながら、 グレーのところにやって来ました。 「グレー、昨日は本当にありがとう。今度、一緒に遊ばない?」 グレーは「うん!もちろん!」と答え、イエス様のことを伝えました。 グレーとリーフは前よりもっともっと仲良くなりました。 第一コリント9:24,25 競技場で走る人たちはみな走っても、賞を受けるのは一人だけだということを、あなたがたは知らないのですか。ですから、あなたがたも賞を得られるように走りなさい。 競技をする人は、あらゆることについて節制します。彼らは朽ちる冠を受けるためにそうするのですが、私たちは朽ちない冠を受けるためにそうするのです。 詩篇41:1 幸いなことよ 弱っている者に心を配る人は。わざわいの日に 主はその人を助け出される。 詩篇145:14 主は倒れる者をみな支え、かがんでいる者をみな起こされます。 |
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