2017/6/8

宣教師とおじいさん

天国の図書館で読んだ絵本のお話を紹介するね。
 
天国の人が書いたお話なんだけど、「愛の贈り物」という名前の絵本の中に
5つぐらいお話が入っていたの。
 
その中の1つのお話が「宣教師とおじいさん」っていうお話だったよ。
今日はこのお話を紹介するね。
 
 
         「宣教師とおじいさん」
 
 
 あるところに大きなお屋敷に住んでいるおじいさんがいました。
でもおじいさんはひとりぼっちでした。
 
 
 ある日、その町に若い宣教師がやってきました。
宣教師は神様に「だれに神様のことを1番先に伝えるのが御心ですか?」
と祈りました。
 
「その丘の上にあるお屋敷に1人のおじいさんが住んでいる。
そのおじいさんはもう長いこと笑っていないんだよ。
失敗してもあきらめないで、忍耐しているんだよ。」と神様は言われました。
 
 
 次の日、宣教師はおじいさんのところに行きました。
そして、ノックすると「こんにちは。私は神様に示されてここへ来たのです。」
すると中からおじいさんが出てきて「出て行け!おまえなんかに会う必要はない。」
宣教師はその言葉を聞いて、とても悲しくなりました。
 
 
 そして、神様に祈りました。
「神様、助けてください。私に力をおかしください。
私はどうしたらいいのですか?」
神様はお答えになりました。
「大丈夫だ。初めに言っただろう。忍耐しているんだよ。
わたしがついているよ。」
 
 
 宣教師は神様に励まされて、また出かけました。
おじいさんに、追い返されても、何度も何度もおじいさんのお屋敷に行きました。
 
 
 そして、とうとうおじいさんが明日、話を聞いてくれると言ったのです。
宣教師は神様に感謝しました。
「神様、私に力を与えて下さって、ありがとうございます。」
「忍耐していたら、できると言っただろう。」
「ありがとうございます。」
 
 
 次の日、宣教師はおじいさんのお屋敷に行くと、
おじいさんがお茶を出してくれました。
宣教師が「イエス様…」と話し始めると、おじいさんは首をかしげました。
「イエス様って誰だ?」
 
宣教師は
「イエス様は私達の罪のために十字架に架けられて死んでくださったのです。」
と言いました。
それを聞くとおじいさんは
「そんなやつの話をしてくれと頼んだ覚えは無い。出て行ってくれ!」
宣教師は「すみません。」と言って出て行きました。
 
 
 次の日、宣教師が祈っていると、おじいさんが尋ねてきました。
「昨日は悪かった。また話してくれるか?」
「もちろんです。」宣教師は答えました。
そして沢山沢山沢山、聖書のお話を話しました。
宣教師が「一緒に祈りましょう。」と言うと、
おじいさんは目に涙をためながら言いました。
「わしのために祈ってくれるのか、あんなに追い返したり、ひどいことを言ったのに。」「神様はいつでも許してくれるんですよ。」
宣教師は言いました。そして、おじいさんのために祈りました。
 
 そして、おじいさんのお屋敷はとっても広かったので、
おじいさんは「わしの家はとても広い。わし1人だけで住むにはもったいない。
そこで、おまえさんに一緒に住んでもらいたいと思ってるんじゃが…どうかな?」
宣教師は「是非そうさせていただきます。」と言いました。
 
 その後、おじいさんは神様に従ってとってもとっても幸せになりました。
 
 
 
 
 
 
 
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主よ 私たちの主よ

あなたの御名は全地にわたり  なんと力に満ちていることでしょう。

あなたのご威光は天でたたえられています。

幼子たち 乳飲み子たちの口を通して あなたは御力を打ち立てられました。

あなたに敵対する者に応えるため復讐する敵を鎮めるために。

      詩編8:1、2

 

 

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