2018/3/21

緑のまきばの物語 6

5.オオカミから守られたお話
 
 
 今日も羊飼いのホープは羊たちをまきばに連れていきました。
ところが、羊たちは何だか落ち着かない様子です。
 どうしたんだろうと思い周りを良く見渡してみると、
大きな黒いものが遠くの方から近づいてきます。オオカミの群れです。
 
 
 ホープは急いで腰にさげている角笛を手に取り、力一杯、吹きました。
オオカミは一瞬止まりましたが、又どんどん近づいてきます。
 角笛を聞いたお父さんたちも急いで杖や石投げを持って走ってきました。
 
 
 ホープはできるだけ羊を囲いの方に導きましたが、間に合いそうにありません。
お父さんが来て羊たちに言いました。
「大丈夫だ。みんなで守ってあげるからね。これから言う事を良く聞いて!
小さな小羊たちは中心に集って!それを取り囲むように大きな羊たちは輪になって!
1番外側の輪には1番大きな羊たちが取り囲むんだ!」
 
 
 羊たちはすぐに動き出しました。
小羊たちを中心にして、どんどん羊の群れの大きな丸ができていきます。
 その間にも、オオカミ達は近づいてきます。
その羊たちを取り囲むようにして、
お父さん、お母さん、兄のフェイス、ホープが丸の1番外側に並びました。
妹のラブは真ん中の小羊たちをなだめています。
 
 
 とうとうオオカミの群れが目の前までやってきました。
ホープの家族は杖や石投げで石を飛ばして戦いました。
大きな羊たちは後ろ向きになってオオカミを蹴って
なんとか追い払おうとしています。
 
 
 その時、フェイスが「みんな、お祈りするんだ!イエス様はどんなことでもできる!
ぼくたちにできない事があっても、イエス様ならできるんだ!」と叫びました。
 そして、ホープの家族も羊たちもお祈りしながらオオカミと戦いました。
 
 
 その時です!大きな光が降りて来て、イエス様と天使たちが現れました。
イエス様は言いました。「オオカミよ。この羊たちに手を出してはならない。」
 するとオオカミたちは驚き、一目散に逃げていきました。
 
 
 ホープの家族と羊たちはイエス様に「ありがとうございます。」
と口々に言うと、イエス様は「いつも一緒にいるからね。」
とニッコリ笑って見えなくなりました。
 
 
 
 
ヨハネ10:11〜15
わたしは良い牧者です。良い牧者は羊のためにいのちを捨てます。
牧者でない雇い人は、羊たちが自分のものではないので、狼が来るのを見ると、
置き去りにして、逃げてしまいます。
それで、狼は羊たちを奪ったり散らしたりします。
彼は雇い人で、羊たちのことを心にかけていないからです。
わたしは良い牧者です。わたしはわたしのものを知っており、
わたしのものは、わたしを知っています。
ちょうど、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じです。
また、わたしは羊たちのために自分のいのちを捨てます。
 
 
 
ヨハネ10:27〜29
わたしの羊たちはわたしの声を聞き分けます。
わたしも羊たちをを知っており、
彼らはわたしについて来ます。
わたしは彼らに永遠のいのちを与えます。
彼らは永遠に、決して滅びることがなく、また、
だれも彼らをわたしの手から奪い去りはしません。
わたしの父がわたしに与えてくださった者は、すべてにまさって大切です。
だれも彼らを、父の手から奪い去ることはできません。
 
 
 
 
 
 
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主よ 私たちの主よ

あなたの御名は全地にわたり  なんと力に満ちていることでしょう。

あなたのご威光は天でたたえられています。

幼子たち 乳飲み子たちの口を通して あなたは御力を打ち立てられました。

あなたに敵対する者に応えるため復讐する敵を鎮めるために。

      詩編8:1、2

 

 

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