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2018/5/27
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人間の町の物語 １ |
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１.イエス様と森のお話  アンナは小さな頃から自然が大好きな子供でした。 大人になってからも、森に行って木の実を集めたり、 緑のまきばに行って、羊たちと遊んだりしていました。 その頃、人間の町では開発が進められていて、 色々なとこのにゴミが落ちていたり、 かつては森林だったところが どんどん茶色くて堅い地面にされていきました。 アンナはそのことが悲しかったので、 何度も何度も、 「これ以上、木を切るのをやめてください。 森をこわさないでください。」と言い続けましたが、 みんな、アンナの言葉に耳をかしませんでした。 アンナは悲しくなって、家の中に入りました。 「神様、どうしたらいいですか？ 神様がお創りになられた美しい自然をこわしたくありません。」 アンナは一生懸命お祈りしました。 すると、突然、目の前が明るく、眩しくなりました。 そして、アンナの心は平安とあたたかい気持ちで包まれました。 目を開けてみると、なんとアンナの目の前に イエス様が立っておられました。 イエス様は言われました。 「安心してね。あなたのお祈りは届いているよ。 まず、わたしに全てのことをゆだねるんだよ。 そして、その上でお祈りするんだよ。 その時が来たら、もう一度、 わたしはあなたにやるべきことを伝えるよ。」 「分りました。あなたに全てをゆだねます。」 アンナがお答えすると、 イエス様はニッコリと微笑み、見えなくなりました。 アンナは感謝の思いでいっぱいでした。 それからも、アンナは祈りながら毎日を過ごしました。 いつものようにお祈りしていると、 心の中に、あのイエス様のやさしい声が ひびきました。 「アンナ、今度は木を切りに来た人に話すんだよ。 わたしが言葉を与えるから。」 そこで、アンナはイエス様が言われた通りに、 話に行きました。 アンナが話をしようとすると、 不思議に言葉が出てきました。 「すみません。何度も言うんですけど、 どうか木を切らないでください。 神様がお創りになられた森を これ以上こわさないでください。 あなたも子供の頃、森と遊びませんでしたか？ 今では森がどんどん小さくなり、川や湖は汚れ、 そこにいた鳥や動物達、魚や虫達はいなくなりました…。 どうか考えてみて下さい。」 アンナは必死で話しました。 一生懸命なアンナの話を聞いた開発業者の木を切る人は 「分かりました。一度、土地の持ち主と話をしてみましょう。」 と答えました。 数日経って、アンナの家のドアがノックされました。 アンナがドアを開けてみると、 開発業者の木を切る人が立っていました。 その人は地図を見せながら言いました。 「土地の持ち主と話をしたよ。今日の午後に会えるそうだ。 この橋のむこうの大きな白い家に来てほしいと言っていたよ。」 その日の午後になると、アンナは 土地の持ち主の大きな白い家に行きました。 ドアをノックすると、中から男の人が出て来ました。 中に案内されて、アンナはしばらく客間で待っていると、 その家の主人がやって来ました。 土地の持ち主です。 「きみが木を切るなと言っている人か。」 土地の持ち主はそう言うと、アンナの話を聞いてくれました。 アンナにはまた不思議と言葉が与えられて、 森を大切にしてほしいと伝えることができました。 土地の持ち主は言いました。 「そんなに言うなら、神様から証拠をもらったら、 木を切るのをやめるとしよう。」 家に帰るとアンナは土地の持ち主のために、 又一生懸命にお祈りをしました。 どうか神様、あの土地の持ち主の心に触れてください…と。 その頃、イエス様は土地の持ち主にあらわれて、 触れられました。 持ち主が驚いていると、ある幻を見せて下さいました。 そこは神様がお創りになられた時の そのままの美しい自然でした。 あらゆる生き物たちは調和し合って、 それはそれは素晴しいところでした。 その幻を見て、持ち主はとても感動し、 その美しさに心を奪われるほどでした。 同時に、今まで自分が欲のために、 してきたおおくのことを恥ずかしく思いました。 そんなことがあってから、 土地の持ち主は変わりました。 自然を大切にするようになりました。 また、今ではアンナと一緒に あの時見た美しい自然に憧れながら、 木の苗を植えるようになりました。 ローマ8:19 被造物は切実な思いで、神の子どもたちが現われを待ち望んでいます。 イザヤ51:3 まことに、主はシオンを慰め、そのすべての廃墟を慰めて、その荒野をエデンのようにし、その砂漠を主の園のようにする。そこには楽しみと喜び、感謝と歌声とがある。 |
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