2018/6/3

人間の町の物語 2

 2.イエス様と学校のお話
 
 
 
 人間の町にはいくつか学校があります。
この学校はその中の1つです。
 
 マークはこの学校に通っている男の子です。
マークは勉強がきらいでした。
計算はむずかしいし、スペルは覚えられないしで、
イヤになってしまったのです。
 
 
 今日もマークは上の空で先生の話は聞いていません。
 
 お昼休みになるとマークは外に出て、
お昼ごはんのサンドイッチを食べていました。
すると、どこからか、声が聞こえてきました。
 
「マーク、どうして勉強がきらいなんだい?」
 
「勉強はつまらないです。家で好きなことをしていたいです。
それに、勉強、覚えられないし…。」
 
「そんなことないよ。マーク、君がやる気になればできるよ。
それに勉強は大人になった時に、とても役に立つんだよ。
君は発明したり、ものを作るのが好きだろう。
それには、ここをどの長さにするとか、
どの位の重さを支えられるとか、
作ったものの説明を書く時にも学校で習ったことが
とても役に立つよ。
君は将来、みんなの生活に役立つ色々なものを
発明するようになるよ。」
 
「そうなんですか!分かりました!でも、あなたはだれですか?」
 
「わたしはイエスだよ。
神様が君に与えた才能を生かしていくのにも
学校の勉強が大事なんだよ。分かったかい?」
 
「はい、分かりました。これからは、勉強もがんばります。」
 
 
 お昼休みが終わって、また授業の時間が始まりました。
今度の授業は算数です。
先生は新しい問題の解き方をみんなに教えました。
 
 
 マークはやる気が出て来て、
ちゃんと先生の話を聞いています。
 先生が練習問題で
「この答えが分った人は手をあげて。」と聞きました。
数人しか手が上がりませんでしたが、
その中に、マークがいたのです。
 先生はもう本当にびっくりしながら、マークをさしました。
マークは問題の答えをスラスラ言いました。
先生はもっと驚きましたが、とてもうれしく思いました。
 
 そして、先生は授業が終わると、
マークを呼びとめて聞きました。
「マーク、今日はよくできましたね。
実は先生ね、授業中、あなたの元気がなくてずっと心配していたの。
だけど、さっきはとても生き生きとして、とってもうれしかったわ。
どうして、急にやる気になったの?」
 
「先生、言っても信じてくれるか分からないけど、
ぼく、昼休みにイエス様とお話したんです。
その時に、イエス様が『神様が与えてくれた才能を
生かしていくにも、学校の勉強がとても大切だよ。』って
教えてくれたんです。」
と答えました。
 
 
 先生は喜びながら、言いました。
「マーク、先生は信じるわ!
あなたを愛しておられる神様は、
あなたにすばらしいご計画をお持ちよ。」
 
 そして、先生とマークは一緒に感謝のお祈りをしました。
 
 
エレミヤ書29:11
わたし自身、あなたがたのために立てている計画をよく知っている。――主のことば。――それはわざわいではなく平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。
 
 
 
 
 
 
 
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主よ 私たちの主よ

あなたの御名は全地にわたり  なんと力に満ちていることでしょう。

あなたのご威光は天でたたえられています。

幼子たち 乳飲み子たちの口を通して あなたは御力を打ち立てられました。

あなたに敵対する者に応えるため復讐する敵を鎮めるために。

      詩編8:1、2

 

 

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