2018/7/8

人間の町の物語 5下

 5.イエス様と救いのお話(下)
 
 
 
 イエス様は大きくなり、父ヨセフのお仕事を良く手伝い、
神様を『天のお父さん』と呼んで、よくお祈りしました。
 
 イエス様が洗礼ヨハネから洗礼を受けられた時には、
天から声がきこえました。
『これはわたしの愛する子。わたしは彼を心から喜ぶ。』
 
 
 
 
 その後、イエス様は荒野で悪魔に試されました。
悪魔は何とかして、イエス様が罪を犯すように誘いました。
しかし、イエス様は神様だけに従い、
悪魔の誘惑も全て退けて勝利されました。
 
 
 
 
 それから、イエス様は
沢山の人々に神様や神の国のことを伝えたり、
病気をいやしたり、弱い人を助け、奇跡を行ったりしました。
また、イエス様は12人のお弟子を選ばれました。
多くの人々もイエス様をしたい、沢山の人がイエス様を信じました。
 
 
 
 
 しかし、そんなイエス様のことをよく思わない人達もいました。
律法学者や祭司長達です。
なんとかイエス様をとらえ殺す方法はないかと相談していました。
 
 
 
 イエス様の弟子の中にイスカリオテのユダという人がいました。
ユダはイエス様が早く権力者たちを倒して、
自分たちの王様になってくれないかとイライラいていました。
 そんなユダの心にサタンが入ってしまったのです。
ユダは律法学者達にイエス様を引き渡すと言い、
律法学者達はユダにお金を上げる約束をしました。
 
 
 
 もちろん、神様はユダからも、悪魔からもどんな悪いことからも
イエス様を完全に守ることがおできになります。
神様の許しがない限り、イエス様に誰も何もすることはできません。
 
 何も悪いことをしていないイエス様が死ななくてはならなかったのは、
律法学者や祭司長たちやユダの悪い心のためではありません。
 
 
 
 全ての人の罪の罰を身代わりに受け、
多くの人々を救うためにイエス様は
ご自分から進んで命を捧げてくださったのです。
 
 イエス様はそれほどまでにみんなを愛して下さったのです。
イエス様を送って下さった天の神様も本当に私達を愛してくれて、
すくい主イエス様をこの世界に送って下さったのです。
 
 
 
 
 
 イエス様は弟子のペテロとヨハネに
「過越しの祭りの食事ができるようにしなさい。
町に入ると水かめを運んでいる男の人に会います。
だから、その人が入った家まで行って、その家の主人に
『弟子達と食事をする客間はどこかと先生が言っておられます。』
と言いなさい。
すると家の主人は準備のできている大広間を見せてくれます。」
と言いました。
 
 ペテロとヨハネが出かけてみると、イエス様の言った通りでした。
食事の用意が終わると、弟子達も皆集り、イエス様も席に着きました。
 
 イエス様は言いました。
「わたしは苦しみを受ける前に、あなたがたと一緒に
過ぎ越しの食事をするのをとても楽しみにしていました。」
それから、イエス様はパンをとって、神様に感謝してから、
そのパンを裂いて、弟子達に与えました。
「これはあなたがたのために裂かれたのわたしの体です。
わたしを忘れないようにこのことを覚えてこれを行いなさい。」
そして、ぶどう酒も感謝して言われました。
「この杯を飲みなさい。これは多くの人の罪を赦すために流されるわたしの血です。」
 
 これは後に私達がしている聖餐式です。
 
 食事の後、イエス様は弟子達に色々な話をして励まされました。
「心配しないで神様を信じ、わたしを信じなさい。
わたしは天の父のおられるところに行くのです。そこには家が沢山あります。
あなたがたの家も用意し、準備ができたら、迎えにきます。」
また、イエス様は天国に行ったら、天の父にお願いして助け主、
聖霊を送って下さると約束されました。
 
 
 
 イエス様と弟子達は賛美をしてからオリーブ山へ行きました。
そこでイエス様は言われました。
「あなたがたはみんなわたしを離れるでしょう。
しかし、わたしはよみがえってから、あなたがたより先にガリラヤに行きます。」
するとペテロが言いました。
「たとい全ての者がつまづいても私は絶対に離れません。」
イエス様は言われました。
「今夜、あなたはにわとりが鳴くまでに三回わたしを知らないと言うでしょう。」
他の弟子達も皆、「私はそんなことはしない。」と言いました。
 
 
 
 
 
 その夜、イエス様はゲッセマネとうところに来て、お祈りを始めました。
そして、本当に悲しくて、イエス様は血の汗を流すほどでした。
 
 そして、たいまつの明かりが見えはじめ、ユダと祭司長や兵隊が歩いて来ました。
ユダがイエス様に口づけしたのを合図に兵隊達はイエス様に襲いかかりました。
イエス様はとらえられて、大祭司カヤパのところへ連れて行かれました。
 
 
 ペテロが外で座っていると、女中の1人がペテロに言いました。
「あなたもイエスと一緒にいましたね。」
しかし、ペテロはみんなの前で違うと言って
「何を言っているのか分からない。」と言いました。
他の人たちもペテロを見て
「この人はやっぱりイエスと一緒でした。」と言うと、
ペテロは又否定してしまいました。
三回目に言われた時もペテロはイエス様を
「そんな人は知らない。」と言ってしまいました。
するとすぐに、鶏が鳴きました。
ペテロはイエス様の言葉を思い出して泣きました。
 
 
 
 
 
 大祭司カヤパのところに連れて来られたイエス様は、
祭司長や律法学者達から意地悪な質問を受けました。
 
 その後、ローマ総督ピラトのところにも、
ヘロデ大王のところへも連れて行かれ、
ばかにされたり、からかわれたりしました。
 
 
そして最後には群衆が大声で叫びました。
「十字架だ!十字架につけろ!」
群衆が激しく叫び続けるので総督ピラトはどうすることもできません。
とうとうイエス様を十字架につけることを許しました。
 
 
 
  十字架刑はものすごく苦しい死刑でした。
イエス様は、何度も何度もムチで打たれ、
茨の冠をかぶらされて馬鹿にされました。
重たい木を背負い歩かされ、
最後には十字架に両手、両足に太い釘で打ち付けられました。
 
 
 この罰をは、全ての人の罪のためでした。
イエス様が変わりに受けて下さったのです。
 
 
 十字架の上のでも、
イエス様は自分を苦しめた人達のために祈られました。
「父よ。この人達をゆるして下さい。
この人達は自分のしていることが分からないのです。」
 
 そして、イエス様は「父よ。わが霊を御手にゆだねます。」と言われて
息を引き取られました。
 
  その時、神様は地震を起こされ、空も真っ暗になり、神殿の幕が
真っ二つに裂けました。
 ずっとイエス様を見ていた百人隊長もおどろき、
「この方は本当に神の子であった。」と言いました。
 
 
 
 
 イエス様の母マリヤもお弟子達も悲しみ、泣きくずれました。
そして、イエス様はお墓の中に入れられました。
お墓の入口は大きな重たい石でふさがれました。
 
 
 
 イエス様をしたっていたマグダラのマリヤ達は安息日が終わって
朝早くイエス様のお墓のところに行ってみました。
 
 するとお墓の入口の重たい大きな石がなんと、どけてあったのです。
お墓の中にはイエス様がいませんでした。
 
 
 マリヤ達が驚いていると、天使が現れて言いました。
 
「こわがることはありません。
十字架につけられたイエス様をさがしているのですね。
イエス様はここにはおられません。
よみがえられたのです。
イエス様は十字架につけられ、
三日目によみがえると言われていたではありませんか。」
 
 マリヤ達はそう言われてはっと思い出しました。
 
マリヤ達は喜んで、イエス様がよみがえられたことを
他の弟子達に知らせに行きました。
 
 
 
 
 
 
 
マタイ16:21
そのときからイエスは、ご自分がエルサレムに行って、長老たち、祭司長たち、律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、三日目によみがえらなければならないことを、弟子たちに示し始められた。
 
 
 
 
 
ヨハネ10:18
だれも、わたしからいのちを取りません。わたしが自分からいのちを捨てるのです。わたしには、それを捨てる権威があり、再び得る権威があります。わたしはこの命令を、わたしの父から受けたのです。
 
 
 
     
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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主よ 私たちの主よ

あなたの御名は全地にわたり  なんと力に満ちていることでしょう。

あなたのご威光は天でたたえられています。

幼子たち 乳飲み子たちの口を通して あなたは御力を打ち立てられました。

あなたに敵対する者に応えるため復讐する敵を鎮めるために。

      詩編8:1、2

 

 

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